2011年6月2日木曜日

北欧への旅~ソグネフィヨルドへ(その3)


 フィヨルドは、氷河による浸食によって作られた、複雑な地形、湾や入り江で、湾の入り口から奥まで、湾の幅があまり変わらず、非常に細長い形状となっています。ですから、大型船も入れるようです。ソグネフィヨルドは、その代表的なものの1つです。

 グドヴァンゲンからフロムまでは、2時間ほどフェリーでクルーズ船することになります。フェリーは、結構大きな船で、生活フェリーも兼ねているとかで、途中、3ヵ所ほど寄港して、乗客の乗り降りがありました。
 クルーズは、ネーロイフィヨルドの端にあたるグドヴァンゲンから、アウルランフィヨルドの端にあたるフロムまで行くルートになっています。途中寄港したアウルランは、水力発電の街とかで、オスロの電力をまかなっている街とアナウンスで紹介されていました。


 フェリーの出港時間は、午前11時30分。船の展望デッキは3段に分かれていて、最上段から埋まるようで、私も、写真が撮りやすい最上段に、定位置を椅子で確保しました。フェリーには、飲み物や軽食を売っているカフェが付いていますが、値段はノルウェー価格です。日本人の乗船客は、ツアー客も二組いましたし、個人も入れて40人近くいたのではないかと思います。



 フェリーは定刻に出発。観光ルートのフェリーらしく、頻繁に見所の案内があります。それも全部で8ヵ国か9ヵ国、韓国語、中国語、スペイン語、英語、ドイツ語、日本語までは分かりましたが、さすが世界の観光地の船という感じでした。というわけで、日本語の説明が随所でありましたので、語学苦手の日本人にも楽しめる船旅です。フィヨルドは海に通じているのですが、これだけ中へ入ってくると、波一つ無いので、川か湖かという感じで船はほとんど揺れません。

 フィヨルドは、氷河の削ったそそりたつ厳しい垂直の岩肌、そしてその岩肌を縫って流れる水や滝がポイントになっているようですね。途中に、小さな村や農場、牧場などもありました。どんなに小さな村でも、教会だけは必ずありますね。フィヨルドと一緒に生きてきた人たちの歴史を見ていくルートでもあったような気がします。
 今度は、このフィヨルドを眺め続けている厳しい垂直の岩肌の上がどうなっているのか、一度見てみたいと思いましたが・・・。静かなフィヨルドをフェリーが粛々と進むだけでも、何となく気分が良くなってきました。途中から、カモメの集団が私たちのフェリーを追いかける形になり、船旅の雰囲気も出ていました。


 アウルランフィヨルドには入り、アウルランに近づいたら、フロムの方向に大きな船が見えました。なんと、豪華客船「クイーンメリーⅡ号」がフロムに寄港していたのです。ビックリしました!フィヨルドのこんな奥まで来ているとは、水深も結構深いのですね。皆さん、盛んにシャッターを切っていました。

 フロムには、定刻の13時40分到着。「クイーンメリーⅡ号」のすぐ傍の岸壁でしたが、船の大きさは大人と子供の違いでした・・・。フロムには、約1時間滞在して、フロム鉄道で、ミュールダールへ移動することになります。

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